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特集 多発性硬化症診療最前線

再発予防・進行抑制療法 モノクローナル抗体治療

Pharma Medica Vol.36 No.3, 37-44, 2018

河内泉

多発性硬化症(multiple sclerosis;MS)は空間的・時間的多発を特徴とする中枢神経系(central nervous system;CNS)自己免疫性脱髄疾患である。フランスのJean-Martin Charcotに師事し,帰国後,日本内科學會や日本神經學會を創立した三浦謹之助は,1910年ドイツ神経医師学会で「日本においてMSを経験することが少ない」と報告している1)。わが国における近年の飛躍的なMS症例の増加を考えると2)-4),隔世の感を禁じ得ない。
MSはいまだに標的自己抗原が同定されていないが,「炎症性脱髄」と「神経変性」が二大病態と考えられている5)。特にMSの動物モデルである実験的自己免疫性脳脊髄炎(experimental autoimmune encephalomyelitis;EAE)の知見から,「炎症性脱髄」に関与するさまざまな免疫因子の分子病態が解明され,疾患修飾薬(disease-modifying drugs;DMD)の開発が目覚ましい勢いで進行している。本稿では,MSに対するモノクローナル抗体治療のUP-TO-DATEを解説する。
「KEY WORDS」モノクローナル抗体治療/疾患修飾薬/多発性硬化症


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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