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特集 骨髄異形成症候群(MDS)診療の進歩と課題

MDSと鉄代謝

Pharma Medica Vol.36 No.2, 51-55, 2018

川端浩藤本信乃坂井知之藤田義正福島俊洋正木康史

鉄はあらゆる生命体にとって必須の微量金属であり,人体では主としてヘム合成のために赤血球造血系で使われている。一方,鉄はフェントン反応を触媒して活性酸素種を生成するため,過剰に存在すると毒性を発揮する。体内に過剰に蓄積した鉄は,肝障害,糖尿病,心不全などの臓器障害を引き起こす。
骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes;MDS)は鉄過剰症をきたす代表的な疾患の1つであり,特に低リスクMDS患者では頻回の赤血球輸血のためにそのリスクが高い。輸血を受けていないMDS患者においても,腸管からの鉄の吸収が亢進して鉄過剰症をきたすことがある。本稿では,MDSと鉄代謝に関わるトピックスとして,鉄過剰症をきたしやすい「環状鉄芽球(ring sideroblasts;RS)を伴うMDS」の病態と,低リスクMDS患者に対する鉄キレート療法の有用性の2点について整理してみたい。
「KEY WORDS」環状鉄芽球/ヘプシジン/SF3B1/鉄キレート療法


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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