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前立腺癌診療ガイドライン2016年版/京大病院 院内事故調査の指針 [新刊アイ]

投稿日時:2016/10/31(月) 17:00rss

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新刊アイ

No.40 2016.10.31 発行:株式会社メディカルレビュー社

前立腺癌診療ガイドライン2016年版/京大病院 院内事故調査の指針

「新刊アイ」では、“先生のコメントから読み解く新規刊行物の魅力”をお伝えいたします。
今号では、前立腺癌で日常診療に携わる幅広い層に利用され、その実践的内容で好評を得たガイドラインの改訂版『前立腺癌診療ガイドライン2016年版』と、「医療事故調査」の実際の流れを具体的に理解できる情報を発信するというコンセプトに基づいて作成された『京大病院 院内事故調査の指針 ―医療安全管理部における対応の実際』のご紹介です。

目次
新刊案内『前立腺癌診療ガイドライン2016年版』
予後因子としての乳がんにおける免疫学的マーカー
新刊案内『京大病院 院内事故調査の指針 ―医療安全管理部における対応の実際』
医療経済学的視点から見た感染症対策

新刊案内

『前立腺癌診療ガイドライン2016年版』

発行日 : 2016年10月20日
編 集 : 日本泌尿器科学会
 
前立腺癌診療ガイドライン2016年版

患者数が顕著に増加し、今後男性で最多の癌になることが予測される前立腺癌。
「(化学)予防」「検診」「診断方法」「前立腺全摘除術」「放射線療法」「去勢抵抗性前立腺癌(新規ホルモン薬、化学療法薬)」「骨転移治療」等、全16分野、70のCQにより、前立腺癌診療の全てを解説。
前回の改訂から4年が経過し、ロボット支援前立腺全摘除術の急速な普及、去勢抵抗性前立腺癌に対する新規ホルモン薬や抗癌薬の登場、未治療の転移性前立腺癌に対するホルモン療法とドセタキセル化学療法の併用療法等いくつかの大きな変化がありました。これらを反映して、分野数、CQ数も増加しました。
本ガイドラインが本邦の前立腺癌診療において、患者と医療者の意志決定に寄与することを願っております。
(「改訂にあたって」より一部抜粋)

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ピックアップ
予後因子としての乳がんにおける免疫学的マーカー

がん分子標的治療 Vol.14 No.2, 80-83, 2016
笹野公伸 ほか

乳がんでは、局所の腫瘍免疫が臨床予後に密接に関係していることが近年報告されてきている。特に腫瘍細胞を攻撃するkiller T細胞であるCD8+T細胞と免疫系を抑制するFoxp3+の制御性T細胞(Treg)の割合が重要となる。CD8/Foxp3の割合が高い症例では低い症例に比較して予後は良好であることが多い。加えて、このCD8/Foxp3はアロマターゼ阻害薬の治療効果とも相関していることから、臨床予後に加えて治療効果の面でも重要な指標となっている。腫瘍免疫を抑制するTregに加えてもう1つの重要な系統は、PD-1/PD-L1に代表される免疫チェックポイントである。腫瘍細胞が発現するPD-L1は免疫細胞のPD-1を介して腫瘍免疫を全体的に抑制させるが、PD-L1の発現動態は乳がんのなかでもトリプルネガティブ乳がん(TNBC)症例の臨床予後と相関する可能性があり、バイオマーカーとしても治療標的としても注目されている。

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新刊案内

『京大病院 院内事故調査の指針 ―医療安全管理部における対応の実際』

発行日 : 2016年10月31日
編 著 : 松村由美(まつむら ゆみ)
所 属 : 京都大学医学部附属病院医療安全管理室長・病院教授
松村由美
京大病院 院内事故調査の指針―医療安全管理部における対応の実際

ご略歴(松村先生)
1994年 京都大学医学部卒業、2003年 京都大学医学部附属病院皮膚科助手、2010年 同講師、2011年 京都大学医学部附属病院 検査部准教授(医療安全管理室長)、2015年 同病院教授(医療安全管理室長)。

松村先生に本書に込めた想いをうかがいました。

2011年、突然、医療安全管理室長という役割を担うことになった。それまでは、日常臨床しか携わっていなかったが、その日を境に、大学病院での医療事故の初期対応を担うことになった。当初、医療事故と医療過誤の区別もつかなかった。医療安全管理者養成の研修会に参加しつつ、実務を担当する毎日だった。各種マニュアルが院内には揃っていたが、医療安全管理者としてどのように事故に対応するのか、という指針はなかった。いくつかの医療事故や過誤の対応では、失敗も経験し、少しずつ自分なりのスタイルができてきた。
本書が、かつての筆者と同じく医療安全管理者になったばかりの方に役立つことができれば幸いである。

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ピックアップ
医療経済学的視点から見た感染症対策

インフルエンザ Vol.17 No.2, 51-55, 2016
野﨑伸一

感染症対策にはscientificな側面とemotionalな側面が存在し、前者のみならず後者の要素が影響し、結果として、科学的な観点からは過剰ともいえる対応がとられることがある。仮に、それにより感染症の蔓延を未然に防止できるとしても、あらゆる政策の選択にはコストがともなうため、特定政策への過度な資源投入は、有限な資源の非効率な分配を招く。医療経済学は、ともすれば見逃されがちな社会的コストに光をあて、政策の妥当性を評価する視点を与えてくれる。医療経済学の基本的な考え方を紹介しつつ、その観点から改めて感染症対策を考えてみたい。

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学会カレンダー

M-Reviewサイトアドバイザーの先生方よりご紹介いただいた注目の学会・研究会などをご紹介します。
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会期 学会名/会長 主会場
11/3~11/5 34 日本神経治療学会総会
中島健二
米子
米子コンベンションセンター 他
11/3~11/6 20 日本肝臓学会大会(JDDW2016 KOBE)
高山忠利
神戸
神戸コンベンションセンター
11/5~11/6 46 日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会総会学術大会
川島眞
東京
京王プラザホテル
11/5~11/6 27 日本臨床スポーツ医学会学術集会
宗田大
千葉
幕張メッセ国際会議場
11/10~11/11 51 日本脊髄障害医学会
榊原隆次
千葉
幕張メッセ
11/11~11/12 19 日本薬物脳波学会
松浦雅人
宮古島
ホテルブリーズベイマリーナ タワー館コンベンションルーム

Editor's eye

夜になると美しい虫の声が聞こえ、秋の深まりを感じられるようになりました。
古くからその音色を愛でられていたマツムシとスズムシですが、鳴き声がよく似ていることから混同され、マツムシを「スズムシ」、スズムシを「マツムシ」と、現在とは逆の呼称がついていた時期があったといわれています。

同様に、今とは逆の対象を指していた言葉に「果物」と「菓子」があります。
もともと「果」はフルーツを指していましたが、植物を表す草冠のついた「菓」がそれに代わり、「果物」は加工された嗜好品を指すようになりました。どちらも甘いものを指していたことから混同され、いつしか現在のようになったそうです。今でも果物を「水菓子」と呼ぶのはそのなごりです。

言葉の移り変わりに思いを馳せながら過ごす秋の夜長もいいものですね。

編集部S
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