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癌局所微小環境の細胞・分子メカニズムと精密医療の幕開け/敵はアルデヒド~糖化ちゃうねん、醛化やねん~ [学会アイ]

投稿日時:2018/04/20(金) 09:00rss

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学会アイ

No.87 2018.04.20 発行:株式会社メディカルレビュー社

癌局所微小環境の細胞・分子メカニズムと精密医療の幕開け/敵はアルデヒド~糖化ちゃうねん、醛化やねん~

4月20日は「郵政記念日」です。1871年4月20日に郵便制度が実施され、それまでの飛脚制度に代わり新しく郵便制度を実施したことから、1934年に逓信省(現 日本郵政グループ)が「逓信記念日」として制定し、1950年に「郵政記念日」と改称されました。
ちなみに、郵便料への都道府県別1世帯あたりの支出金額は多い順に、1位奈良県(858円)、2位北海道(854円)、3位三重県(836円)となっており、1位の奈良県と一番少ない沖縄県(262円)とでは3倍以上の開きがあります(総務省「平成26年全国消費実態調査結果」より)。

さて、本号では「第39回癌免疫外科研究会」「第15回糖化ストレス研究会」をご紹介いただきます。ぜひご覧ください。

目次
「第39回癌免疫外科研究会」2018年5月17日(木)~18日(金)
Imprecision medicine から precision medicine へ
「第15回糖化ストレス研究会」2018年5月18日(金)
一億総活躍社会実現のためのアンチエイジング

学会・研究会開催のお知らせ

第39回癌免疫外科研究会

会  期 2018年5月17日(木)~18日(金)
当番世話人 吉田和弘
(岐阜大学大学院医学系研究科腫瘍制御学講座
腫瘍外科学分野教授)
会  場 岐阜都ホテル(岐阜県)

本研究会の主題は、「Ⅰ. 癌局所微小環境の細胞・分子メカニズム」 「Ⅱ. Precision Medicine(精密医療)の幕開け」と致しました。癌と免疫は局所と全身の両面から評価すべきであり、主題Ⅰの癌局所微小環境の様々なメカニズムの解明、主題ⅡのPrecision Medicineの実際や将来展望について議論を期待致します。癌治療は、新たな分子標的薬に加え、今後は分子標的薬同士、化学療法や放射線療法との併用による臨床効果の検証が重要です。また、次世代シークエンサーによる癌ゲノムの解明は精密な個別化治療を加速するでしょう。本研究会では医療を癌と免疫の観点から検証し、実臨床に役立つ知識の整理のみならず、次世代医療につながるDiscussionができればと考えます。

 

詳細は研究会公式ホームページをご覧ください。
http://www2.convention.co.jp/jrssci39/

ピックアップ
Imprecision medicine から precision medicine へ

がん分子標的治療 Vol.15 No.1, 6-10, 2017
南博信

腫瘍ゲノムの解析が進み、遺伝子の変化に応じた分子標的薬が一部の腫瘍で著効を示し、遺伝子情報に基づいた個別化治療が行われている。今までは1つの遺伝子変化に対し1つの薬剤が開発されてきたが、技術が進歩し多くの遺伝子の変化が同時に解析できるようになり、複数の薬剤が選択肢となりうるようになった。遺伝子変化で腫瘍を再分類しそれぞれに対応する薬剤で治療する個別化治療が現実のものとなりつつあり、precision medicineとして注目されている。しかし、多くの薬剤はいまだ開発段階であり、腫瘍ゲノムを解析するクリニカルシーケンスもいまだ研究段階である。これらも臨床的有用性を示してはじめて実地臨床に導入されるのであり、precision medicineといえどもevidence-based medicineでなければならない。腫瘍ゲノムは腫瘍内・腫瘍間で差異があり、また常に変化する。これらをモニターするには末梢循環血中の腫瘍DNA(ctDNA)などを利用するliquid biopsyが期待される。Precision medicineは腫瘍ゲノムだけでなく、生活スタイル、環境要因の個人差にも基づいた個別化治療を目指す。膨大な情報を収集する技術・体制の確立が必要である。

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学会・研究会開催のお知らせ

第15回糖化ストレス研究会

会  期 2018年5月18日(金)
理事長 米井嘉一
(同志社大学大学院生命医科学研究科
アンチエイジングリサーチセンター教授)
会  場 東京ビッグサイト(東京都)
 

今回のテーマは「敵はアルデヒド(醛):糖化ちゃうねん、醛化やねん」。糖化ストレス反応はアルデヒド基を有する化合物が主たる原因です。進化の過程で生体は敵がいかに危険かを知り、敵に対する備えが周到であることがわかります。敵の姿がわかれば新たな対策が生まれるでしょう。演題として、アカデミアからはSIP「抗糖化機能性食品の確立」としてマンゴスチン、クロモジ、ヤーコン、米糠γオリザノールの話を同志社大学 米井嘉一教授、「アルツハイマーと糖化ストレス」をテーマに愛媛大学 伊賀瀬道也特任教授、「食品機能性科学と脳科学から糖尿病・肥満症予防に迫る:玄米有効成分γオリザノールの可能性」と題して琉球大学 益崎裕章教授の講演を企画しました。
近年、血糖値スパイク(食後高血糖)の実態が食後高アルデヒド(醛)血症であることがわかってきました。糖化ストレス対策の第一段階である食後高醛血症対策に挑む企業研究者からの発表を準備しております。乞うご期待。

 

詳細は以下のホームページをご覧ください。
http://www.toukastress.jp/info/article/175

ピックアップ
一億総活躍社会実現のためのアンチエイジング

アンチ・エイジング医学 Vol.13 No.2, 59-66, 2017
米井嘉一

2016年の日本人平均寿命は男性80歳、女性86歳と大変長寿であるが、一方で健康寿命をみると、平均寿命より男性で7年、女性で11年短い。この間は不健康な状態を余儀なくされる。介護が必要な場合もあり、家族が介護のために仕事から離脱する場合も少なくない。一億総活躍社会の実現のためにはこのような状況をできるだけ減らす必要がある。そこで「介護の要らない高齢者を目指す」を標語の一つに掲げる抗加齢医学(アンチエイジング医学)の登場となる。本稿では、一億総活躍社会実現に向けて、メタボリックシンドローム(メタボ)、運動器の障害(ロコモティブシンドローム;ロコモ)、認知症(cognitive impairment;コグニ)に焦点を当て、アンチエイジング医学の果たす役割について述べる。

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学会カレンダー

M-Reviewサイトアドバイザーの先生方よりご紹介いただいた注目の学会・研究会などをご紹介します。
※名前をクリックすると、M-Reviewに掲載されている先生の記事を読むことができます。

会期 学会名/会長 主会場
4/21~4/22 1 日本うつ病リワーク協会年次大会福島大会
佐久間啓
郡山
ビッグパレットふくしま
4/26 27 お茶の水腎不全懇話会
富野康日己
東京
損保会館
4/27~4/29 58 日本呼吸器学会学術講演会
平田一人
大阪
大阪国際会議場 他
4/29~4/30 20 日本在宅医学会 第20回記念大会
川越正平
東京
グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール
5/9~5/11 46 日本血管外科学会学術総会
貞弘光章
山形
山形テルサ 他
5/10~5/12 95 日本消化器内視鏡学会総会
五十嵐良典
東京
グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール
5/10~5/13 70 日本産科婦人科学会学術講演会
八重樫伸生
仙台
仙台国際センター 他
5/11~5/13 72 日本口腔科学会学術集会
有地榮一郎
名古屋
ウインクあいち(愛知県産業労働センター)
5/11~5/13 72 日本栄養・食糧学会大会
辻英明
岡山
岡山コンベンションセンター 他
5/12~5/13 18 日本核医学会学術総会・春季大会
畑澤順
東京
虎ノ門ヒルズフォーラム

Editor's eye

あたたかい春の雨が穀物を潤す季節になりました。田植えが始まる時期ですね。
最近では、自然豊かで生き物いっぱいの田んぼで、ひんやりとした泥の感触を裸足で捉えながら田植えを楽しむイベントが各地で開催されています。
米の1人当たり年間消費量は、単身世帯や共働き世帯の増加など社会構造の変化を受けて、昭和37年度の118kgをピークに、平成28年度には54kgと半分以下にまで減少しています。
日本で米離れが進む一方、海外ではおにぎりブームが起こっています。特にアメリカでは1個2~3ドルとやや高めの値段ながら、ニューヨークやサンフランシスコでおにぎり屋が繁盛するなど、健康志向の高い外国人がグルテンフリーの米を日々の食事に取り入れ始め、米人気が高まってきているそうです。そのような海外市場を見据えて、そして米農家の所得や食料自給率の向上を図るため、米輸出量の飛躍的拡大を目標としたプロジェクトが始動しています。
また、米を中心とした日本型の食生活は栄養バランスが良いことから、認知症リスク、要介護リスクを低下させることが知られています。美味しいお米を食べながら、健康長寿を目指したいですね。

編集部I
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